子宮筋腫の最新の治療法(子宮動脈塞栓術・集束超音波治療)

子宮動脈塞栓術・集束超音波治療等について紹介。

子宮筋腫・子宮内膜症

最新の治療法

子宮動脈塞栓術(UAE)について

子宮筋腫の最新の治療に、子宮動脈塞栓術(UAE)があります。子宮筋腫につながる動脈を塞栓物質でふさぎ、酸素や栄養を通さなくして筋腫を小さくする方法です。大きな傷をつけずに子宮を温存できる手術です。子宮は栄養と酸素を絶たれるので、個人差はありますが筋腫の容積が3カ月で50%、半年から1年で30%ほどまで減少します。過多月経や貧血は改善するでしょう。しかし、例外的に改善しないものもあり、治療法を変える必要がある場合もあります。
局所麻酔か硬膜外麻酔で、太ももの付け根に5ミリぐらいの切開をし、血管カテーテルを子宮動脈に挿入します。動脈にはゼラチンなどを詰めます。X線透視画面を見ながら挿入し、ゼラチンは約1カ月で体内に吸収されます。子宮動脈は左右に1本ずつあり、その両方に挿入します。手術は30分ぐらいで終了し、カテーテルを抜いたら出血予防のために安静にします。
手術後は子宮収縮があり、月経痛のような下腹部痛があります。痛みは約6~12時間持続し、ほぼ全員に出る症状です。治療後は、数日から1週間ぐらい、吐き気、頭痛、発熱、全身倦怠、食欲不振などが起こることがあります。子宮動脈塞栓術は、筋腫を消失させるわけではないので、大きな筋腫の場合は、縮小効果が十分ではないこともあります。

子宮動脈塞栓術・写真図

適応されるケース

●筋腫による過多月経、月経困難がある
●妊娠を希望しない
●現在、妊娠していない
●子宮ガン検査が陰性
●閉経前である

集束超音波治療(FUS)

集束超音波治療(FUS)お腹を切開せずに子宮も温存できる方法です。MRIで患部を撮影しながら、超音波のエネルギーを集中させ、組織を焼灼させます。所要時間は筋腫の大きさにもよりますが、3~4時間程度で、大きな筋腫では多少時間がかかります。しかし、この装置は高額な投資が必要なので、実施している病院はまだ少ないようです。
手術後、軽い腹痛や吐き気が起こることがあります。また、ごくまれですが、皮膚火傷が起こることがあります。
超音波で焼灼される筋腫は、壊死を起こし、組織内に吸収されます。完全になくなるわけではありませんが、痛みや出血の症状は改善されます。入院期間は長くても1泊2日で、次の日から普通の生活ができます。しかし、条件が厳しく、実施できる人は少ないです。

適応されるケース

●子宮の前壁にある筋腫
●開腹手術の既往がない
●大きな筋腫にはできない

マイクロ波子宮内腔焼灼術(MEA)

マイクロ波(電子レンジなどに使われるもの)で子宮内膜を焼灼する方法で、原因にかかわらず、過多月経は改善され、50%の人は無月経となります。妊娠希望者には絶対に禁忌ですし、子宮筋腫や子宮腺筋症の治療にはなりませんが、痛みにも効果的です。施行施設はかなり限られます。

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