子宮内膜症の治療(種類・方法)

子宮内膜症の治療(種類と方法)について紹介。

子宮筋腫・子宮内膜症

子宮内膜症の治療

子宮内膜症の治療について

子宮内膜症の治療では、卵巣の機能がある限り根治しにくいという特徴があります。卵巣の摘出をしない場合、再発や治療前の状態に戻ってしまうこともあります。しかし、妊娠を希望する人も多く、若い世代も多いため、卵巣の機能を温存する保存療法をする場合も増えています。

経過を見る

診断がついた上で、症状がなければ経過を観察

対症療法

●漢方薬による症状の緩和→薬物療法
●鎮痛剤による疼痛の緩和→薬物療法
●鉄剤投与による貧血の改善→薬物療法
●鍼灸やアロマテラピーや気功など

偽閉経療法・GnRHアゴ二ストダナゾール

●月経痛や下腹痛の緩和、病気の進行を止めたり、ゆるめたりする目的で行なう
●病巣の縮小を目的とし、手術前に利用する
※術前の投与は、貧血の改善や癒着がある人などには有効。副作用を考えると、対象者は限られる

低用量ピル

子宮内膜症の治療薬として、最近、保険の適応となった。偽閉経療法と同等の効果が期待できる。副作用が少なく使用期間に制限がないことなどから外国では利用している人が多い。35歳以上の喫煙者には使えない。血栓などのリスクがあり、中年以降には不適。

ジュノゲスト(黄体ホルモン製剤)療法

新しい治療薬。黄体ホルモンには内膜症細胞を制御・萎縮させる作用がある。偽閉経療法に匹敵する効果がある。エストロゲンの分泌は保たれるため、更年期障害や骨粗しょう症の副作用がない。ほとんどすべての人に処方できる。

手柄療法

子宮や卵巣を残す保存的手術と全摘する根治手術がある。腹式と腔式、腹腔鏡などでの手術がある

保存的手術

腹膜病変の焼灼、卵巣チョコレートのう胞の核出、癒着剥離など

根治手術

卵巣・子宮全摘術(準根治手術として健常卵巣を残すこともある)

治療方法は生活スタイルによって決まる

子宮内膜症の手術では、卵巣の取り扱いが重要です。卵巣の中に内膜症の病変がある卵巣チョコレートのう膿のとき、手術は病変部の内膜組織だけを取り除く場合と、卵巣を摘出する場合があります。
卵巣は2個あるので、片方に病変がある場合は、そのすることもあります。病巣だけを取り除いたら、薬物療法で治療を続けることになります。卵巣はひとつになっても、2つ分の働きをするのでホルモンも正常に分泌します。毎月排卵をし、妊娠も可能です。

根治療法が目的の場合

根治療法が目的であれば、両方の卵巣と子宮を摘出します。内膜症が発生するもとを取ってしまうので、子宮内膜症は完治しますが、女性ホルモンが分泌されなくなるので、更年期症状が起こります。
治療方法を選ぶとき、いちばん大切なのが、妊娠を希望するかどうかということです。ただし、手術療法をすすめられているのに、妊娠を希望するために対症療法を選ぶのは疑問が残ります。子宮内膜症による不妊の問題があるからです。
重症の子宮内膜症であれば、根治手術を選ぶのがいちばんいいでしょう。妊娠を希望しない、すでに子どもがいる、産む予定もまったくないという人は、根治手術をおすすめします。不妊症の人は、子宮内膜症の治療が不妊治療に結びつくことがあります。子宮を摘出せずに行なう腹腔鏡下手術は、子宮の癒着をはがして卵管や卵管采の動きをよくすることができます。不妊の原因と考えられる内膜症の病巣を取り除くことも、妊娠の可能性につながります。

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